トウモロコシって「今でしょ。」
夕飯に、玉蜀黍(とうもろこし)と胡瓜(きゅうり)の和え物を出したところ、
子供たちが「またとうもろこしぃ~」と揃って言う。
聞けば、姉は学校給食で茹でトウモロコシを食べ、お代りもし、
その後に通った学童クラブのおやつでも、トウモロコシを頂いたという。
弟は保育園の給食で茹でトウモロコシを食べ、おやつにも出たそうだ。
トウモロコシが旬である。
近所の畑では、他にも胡瓜、茄子、隠元などが収穫を待つのみだ。
トマトは大きくなってきたけれどまだ青く、来週あたりから急に赤くなるだろう。
昔は、交通機関や輸送手段や農業技術が今ほど発達していなかったので、
私たちは、自分の畑や周りの畑で採れたものを、交換したり、
分けてもらったりしながら、ひたすら旬のものを食べ続けていたのだと思う。
「今日は何を食べようか」ではなく「今日はこれをどうやって食べようか」と考え、
調理方法や保存法方法の知恵を絞った。四季というゆったりとした時間の中で、
旬の恩恵を受けていれば、栄養バランスは自然に取れていたのではないか。
昨今の「一日30品目」という気忙しい考え方とはずいぶん対極的である。
子供たちには、「これはね。今が旬と言って、いっぱい栄養が詰まっていて、今しか食べられない。
特別トウモロコシなのよ。来週はもう食べられないかもしれないよ。」と
グダグダ説明していたら「いつ食べるの~?今でしょ。ってことね。」とあっさり片付けられてしまった。
自然と伴に。
あなたと伴に。
算命学は自然学
円樹(えんじゅ)